InstagramやTikTokなどのSNS、ホームページやブログには、魅力的な写真を使いたいと考える人も多いでしょう。特に、ネットショップでは「魅力的な写真」が購入の決め手になるため、商品撮影の後に写真を編集したり画像の最適化をしたりすることで販売につながりやすくなります。
この記事では、初心者向けのものからプロ仕様のものまで、おすすめ画像編集ソフトと選び方を紹介します。
おすすめの画像編集ソフト11選

1. Affinity Photo 2(アフィニティフォト)
Affinity Photoは、Photoshopと同等の高機能を備えていながら低価格で利用できるため、多くのクリエーターから支持されている画像編集ソフトです。
細かいレタッチを可能にする周波数分離機能や大容量ファイルへの対応、撮影した写真をそのまま編集し、さまざまな形式に変換できるなど、プロ仕様の機能が豊富に備わっています。
フリートライアル期間が30日と長いため、機能を十分に試してから購入を検討することも可能です。日本語にも対応しているので、安心して使用できるでしょう。
おすすめの人:
- 高性能な画像編集ソフトを使いたい方
- 低価格で買い切り型のサービスをお探しの方
- 30日間の無料トライアルで試してみたい方
ユニークな機能:
- リアルタイム編集
- 大容量ファイルの読み込み
- 膨大なカスタムメイドブラシ
- 無制限のレイヤーとエフェクト
対応OS:Windows 、mac、iPad
価格:1,750~15,800円
2. Canva(キャンバ)
Canvaは、全世界190か国で1億人以上の月間アクティブユーザーを誇る、無料の画像編集ソフトです。デザイン初心者でも、プロ並みのクオリティーに仕上げられます。
有料版では、AI、画像のサイズ変更、保存形式、画像やテンプレートの選択、100GBのストレージなど豊富な機能が利用可能になります。
パソコンはもちろん、スマホのアプリからでも簡単に利用できます。グッドデザイン賞やApple Appアワードなど、数々の賞を獲得していることからも、人気の高さがうかがえるでしょう。
おすすめの人:
- 初心者や、センスに自信がなくてもプロ並みのクオリティーに仕上げたい方
- 直感的に操作できるブラウザとアプリの両方を使いたい方
- 写真編集だけでなく、HP・チラシ・パンフレット・ポスター・ロゴ・名刺・SNS投稿まで利用範囲が幅広い方
- 個人はもちろん、チームや組織でデザインを共有したい方
ユニークな機能:
- AIを駆使した画像生成機能
- 1クリックで複数プラットフォーム用に調整できるデザイン変換機能
- 無料で使える5GBのクラウドストレージ
- 数千万を超える素材
- デザインの自動保存とリアルタイム共同作業
対応OS:ブラウザ(Windows、mac)、アプリ(Android、iOS)
価格:無料~11,800円(年額)
3. Fotor(フォター)
Fotorは、初心者でも手軽に利用できるシンプルなインターフェースが魅力の画像編集ソフトです。多岐にわたるプラットフォームで利用可能で、無料プランのほか、機能が充実したPro・Pro+プランもあります。
明るさやコントラストの調整、レタッチなど基本的な編集機能だけでなく、AIを活用したツールなど豊富な機能を備えています。たとえば「AI背景透過」機能では、画像の背景を削除し、新たな背景に変更できます。「AI画像生成」機能を使えば、テキストからリアルな写真やロゴ、3Dキャラクター、デジタルイラストを瞬時に作成できます。さらに、AIで生成した画像は、ワンクリックで画質を向上させられるのも強みです。
おすすめの人:
- ワンクリックで写真を高品質に変えたい方
- シンプルな機能で手軽にInstagramやYouTubeのサムネ用の画像を作りたい方
- 無料で簡単に使える画像編集ソフトを使いたい方
ユニークな機能:
- 不要な要素を簡単に消去できるAI消しゴムマジック
- ヴィンテージ風やセピア調などの多様なフィルターやエフェクト
- 高解像度のストック写真
- 豊富なステッカーやアイコン、フォント
- 写真コラージュ機能
対応OS:ブラウザ(Windows、mac)、アプリ(Android、iOS)
価格:無料~2,199円(月額)
4. GIMP(ギンプ)
GIMPは、本格的な画像編集ができるオープンソースソフトです。Photoshopなどのプロが使う有料ソフトウェアと比べても遜色のない高機能を、無料で提供しているのが特徴です。
特にレタッチ機能が優れており、不要な部分を細かく削除できるクローンツールや、細部の修正が簡単に行える修復ツールを利用できます。インターフェースのカスタマイズも可能で、ユーザーの好みに合わせてビューや動作を調整できるのも魅力です。
デメリットは、操作の難易度が高いことです。初心者には使いこなすのが難しいため、画像編集ソフトをある程度使い慣れている人におすすめです。また、対応言語は英語のみです。
おすすめの人:
- 細かで複雑なレタッチが必要な方
- 画像編集ソフトの操作に慣れており、追加のプラグインやスクリプトで機能を拡張したい方
- インターフェースをカスタマイズしたい方
- ある程度のスペックのPCを保有しており、ソフトを無料で使いたい方
ユニークな機能:
- AI技術を活用したプラグイン
- 多彩なファイル形式に対応
- ペイント中のブラシサイズや不透明度の調整
対応OS:Windows、mac、Linux
価格:無料
5. Lightroom(ライトルーム)
Lightroomは、Photoshopを提供しているAdobe社が提供しているソフトです。Photoshopと比較すると、初心者にも使いやすく、スマホでも直感的に操作できるのが魅力です。
「顔画像検出」や「タグ付け機能」によって、写真の整理時間を短縮できます。「スライダー機能」を使えば、色や彩度、明暗を自在にコントロールでき、簡単に写真の補正ができます。ノイズの低減やゆがみ修正機能を活用すれば、画像のクオリティーをより高められるでしょう。チュートリアルやユーザー限定の無料コミュニティもあり、初心者でも学びながらスキルを向上させられます。
初心者からプロのフォトグラファーにまで広くおすすめできますが、レイヤー編集ができない点に注意が必要です。
おすすめの人:
- スマホで撮影した画像を簡単に編集したい方
- 高機能な製品を使いたいが、レイヤー編集は不要な方
- 写真の枚数が多く、AIで自動的に写真を整理して欲しい方
ユニークな機能:
- クラウドに写真を保存すると、各デバイスからアクセスできる
- 他のAdobe製品との連携ができる
- スマートアルバムによる写真管理(顔画像検出、タグ付け)
対応OS:Windows、mac、iPhone、Android
価格:1,480~7,780円(月額)
6. Luminar Neo(ルミナーネオ)
Luminar Neoは、24を超えるAI技術の搭載が特徴の画像編集ソフトウェアで、幅広いユーザーに利用されています。
AI写真補正機能により、スライダーひとつで写真を編集できます。特に「空」の認識が優れており、「スカイAI」では、AIが空と地面の境界を認識し、光の方向まで調整した上で、空を入れ替えられます。
ほかにも、傷や汚れを簡単にカバーできる「クローンツール」や、複数の要素をひとつに統合できる「レイヤー機能」、いつでもオリジナル画像を復元できる「非破壊的編集機能」など、便利なツールが多数搭載されています。
おすすめの人:
- 24を超えるAIツールを活用して、素早く自動的に写真の補正を行いたい方
- スライダー機能やAIを使って、手軽に編集をしたい初心者の方
- 自分の好みに合わせて、微調整をしたい上級者の方
ユニークな機能:
- スカイAI、クローンツール、レイヤー機能、非破壊編集など
- Rawファイル編集可能、多岐にわたるファイル形式にも対応
- 複数の写真に同じ調整を適用できるバッチ処理機能
- 画像のゆがみや色収差を簡単に除去できるレンズ補正機能
対応OS:Windows、mac
価格:17,760(年額)~32,980円(永続ライセンス)
7. Microsoft Paint(ペイント)
ペイントは、Windowsに標準インストールされている無料の描画ソフトで、簡単な操作で画像編集も行えます。インストールやアカウント登録が不要で、すぐに使えるのが利点です。
基本的な画像編集機能として、サイズ変更、トリミング、反転、回転が行えます。AIによって機能が強化されており、「背景除去機能」では、ワンクリックで背景を簡単に取り除くことが可能です。「ペイント コクリエーター」では、AIが操作をサポートしてくれるため、編集に慣れていない人でも直感的に作業できます。描画ツールが充実しているので、ひとつのソフトで画像と描画を組み合わせてアート作品などを作ることもできます。
おすすめの人:
- Windowsユーザーで、今すぐ画像編集をしたい写真がある方
- 安全で、完全無料のソフトを使いたい方
- シンプルな操作で、簡単な編集のみ行いたい方
ユニークな機能:
- 直感的な操作が可能
- 複雑な構成やデザインも作成可能なレイヤー機能
- AIによる背景除去機能や操作のサポート
対応OS:Windows
価格:無料
8. PhotoDirector(フォトディレクター)
PhotoDirectorは、AI技術を駆使して初心者でも高度な画像編集ができる多機能なソフトウェアです。デジタルカメラグランプリ2021周辺機器部門「画像加工ソフト」で銀賞を受賞しています。
最新のAIを用いて、画像の一部置き換えや自動色調補正、写真の生成ができます。また、画像の高画質化やノイズ除去、手ブレ補正といった機能も充実しており、小さな写真を拡大しても画像が荒くならないように編集できます。人物写真もシミやシワの除去、目の明るさ調整などができ、ポートレートを簡単に編集可能です。
おすすめの人:
- 最新のAI技術が搭載された、高機能な画像編集ソフトを試したい方
- 写真に動きをつけたい方
- 直感的に操作できる、評判のいい画像編集ソフトを使いたい方
ユニークな機能:
- インスタなどのSNS向け画像も手軽に作成できるAIによる画像生成やステッカー作成機能
- 人物写真の着せ替え機能
- 背景除去やエフェクト
対応OS:ブラウザ(Windows、mac)、アプリ(Android、iOS)
価格:6,980~16,480円(年額)
9. Photopea(フォトピー)
Photopeaは、インストールやアカウント作成が不要で、ブラウザから直接Photoshopと同様の機能が利用できる画像編集ソフトです。日本語にも対応しています。
無料版は広告が表示されるため、気になる人は有料版の利用を検討しましょう。また、Photopeaはブラウザ内で動作するため、編集作業中にページを閉じてしまうとデータが消えるリスクがあります。編集内容は定期的に保存するように心がけましょう。
おすすめの人:
- Photoshopと同機能のソフトを、無料から利用したい方
- インストール不要のソフトを探している方
- ストレージの容量を気にせずに編集をしたい方
ユニークな機能:
- AIを使った背景除去
- 文字による指示で画像の一部を差し替える「Magic Replace」機能
- さまざまなデバイスからの編集を可能にするファイルごとの固有アドレス発行
- PSD形式など豊富な保存形式
対応OS:Windows、mac
価格:無料~50ドル(年額・個人利用の場合)
10. Photoshop(フォトショップ)
Photoshopは、Adobeが提供する画像編集ソフトです。プロにも愛用されている画像編集ソフトの定番で、豊富な機能が特徴です。多少の知識は必要ですが、操作に慣れると細かい調整が可能になるため、クオリティーにこだわりたい人におすすめです。
豊富な色補正のバージョン、トーンカーブ、コントラスト調整、レイヤー編集により、見栄えの悪い写真や失敗してしまった写真でも自然な色合いに補正・修正することができます。たとえば、「斜めに撮ってしまった写真の補正」「料理写真で魚だけ明るくしたい」といった微調整が可能です。
デメリットは価格が高いことです。Photoshopは7日間のフリートライアルがあるため、操作性や機能を試してから本格的に利用すべきか考えてみるとよいでしょう。
おすすめの人:
- クオリティーにこだわり、写真を一枚一枚丁寧に仕上げたい方
- 細かい調整が必要で、豊富な機能を使いたい方
- 本や動画で操作方法を学びながら、定番ソフトを使いたい方
ユニークな機能:
- レイヤー編集、タイポグラフィ、3Dモデリング
- 生成AIで自然なグラデーションの追加や画像拡張が可能
- ブラシツールで水彩風や油彩風の画像を作成可能
対応OS:Windows、macOS
価格:3,280~7,780円
11. PIXLR(ピクセラ)
PIXLRはスウェーデンで開発され、全世界で利用されている画像編集ソフトです。動作が軽く、無料版も高性能と評判です。日本語にも対応しており、ダウンロード不要であらゆるデバイスから簡単に写真編集やデザイン作成を行えます。
主な機能として、AI画像ジェネレーターやAI顔スワップ、AI背景除去、AIオブジェクト除去、画像サイズ変更、タッチアップ、デザインテンプレートなどがあります。
そのほかにも、SNSマーケティングや広告、印刷物に適した豊富なレイアウトを準備できる「フォトグリッドメーカー」や、商品写真の見栄えを改善できる「プロダクトショットクリエーター」などの便利な機能が備わっています。
おすすめの人:
- 無料版でも有料並みの機能を備えたソフトを探している方
- AIを用いたエフェクトを使い、アイデアやインスピレーションを得たい方
- 商業や、マーケティング用にセンスの良いデザインの画像を使いたい方
ユニークな機能:
- AIを使った豊富な機能(画像生成、顔スワップ、背景やオブジェクト除去)
- ダウンロード不要で、あらゆるデバイスから簡単に編集可能
- 商用に適した画像を作成する「フォトグリッドメーカー」「プロダクトショットクリエーター」
対応OS:Windows、mac
価格:無料~16.99ドル(月額)
初心者向け:画像編集ソフトの選び方
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- ブラウザ型かどうか
- 無料で必要な機能が使えるか
- 用途に合っているか
- 日本語に対応しているか
最近ではマルチデバイス対応のソフトも増えていますが、初心者はOSに依存しないブラウザ型の画像編集ソフトがおすすめです。使用しているOS環境にソフトが非対応の場合、利用できないからです。
有料版は多機能でより魅力的な画像を作成できますが、ある程度スキルが必要で使いこなすのが難しい可能性があります。初心者の場合は、まずは無料の画像編集ソフトを使ってみて、慣れてきたら有料版に移行するとよいでしょう。フリーソフトも多く提供されているため、無料版で機能や使いやすさをチェックしてみましょう。
また、用途に合っているかどうかも重要です。写真の編集、チラシやパンフレットの作成、趣味、写真のネット販売など、使う目的によって適切なソフトが変わってきます。
たとえば、画像に文字入れをしてPinterestにアップする場合、文字入れ機能が備わっているものを選ぶことで、ひとつのソフトで編集作業を完結させることができます。ブログやECサイトに掲載する画像を作る場合、リサイズ機能が備わっているものやファイル形式が適したものを選ぶと、手軽に更新できるようになります。
可能であれば、日本語対応のソフトを使うのがおすすめです。初心者は専門用語や編集作業に慣れていないため、日本語非対応のソフトだと疑問点が解決しづらい可能性があるからです。気軽にヘルプ記事を読むことができたり、インターネットで情報を検索できたりすると、分からないことがあってもすぐに解決できるでしょう。
まとめ
画像編集ソフトは、初心者向けのツールからプロ向けの高機能なものまで、多種多様です。無料ソフトは手軽に使えるものが多く、有料ソフトはよりハイレベルな編集ができます。AI機能による自動補正や、高度なレイヤー編集、ノイズ除去など、特色ある機能が備わっているため、各ソフトを比較してみるとよいでしょう。
初心者が画像編集ソフトを使う際は、ブラウザ型の無料ソフトで、用途に合った機能を備えているものを選ぶのがおすすめです。
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よくある質問
おすすめの無料の画像編集ソフトは?
- Canva
- Fotor
- GIMP
- ペイント
- Photopea
- PIXLR
Windows10で画像編集できる無料ソフトは?
- Canva
- Fotor
- GIMP
- PIXLR
AIを使った画像編集ができるフリーソフトは?
- Canva
- Fotor
- GIMP
- Lightroom
- Luminar Neo
- ペイント
- PhotoDirector
- Photopea
- Photoshop
- PIXLR
文:Asami Miyamoto