SNSマーケティングを行うビジネスオーナーやTikTokを収益化したい個人クリエイターにとって、ユーザー数が世界で10億人超、日本国内でも3,000万人近くいるTikTokは欠かすことのできないSNSになっています。
そんなTikTokを通して自社の認知度をあげるためには、適切な戦略を練る必要があります。特に投稿直後のエンゲージメント率はその投稿がおすすめ動画として表示されるかどうかに大きな影響を与えるといわれているため、投稿時間を意識した戦略を練ることが非常に重要です。
ここでは、TikTokでバズる時間帯を、平日・土日祝日ごとに紹介します。TikTokでバズる方法を見つけたい方、効率的にTikTokマーケティングを行いたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
TikTokでバズる時間帯(平日)
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TikTokで平日にバズる時間帯は主に4つあり、利用率でランキングにすると以下のようになります。
なぜこの時間帯にバズりやすいのか、時間帯ごとに解説していきます。
TikTokでバズる時間1:平日夜20~25時
平日の夜20〜25時(午前1時)は夕食後から就寝前の時間帯で、多くの人がリラックスしてTikTokを視聴する傾向にあるため、最もバズりやすい時間帯だといえます。この時間帯は視聴者数が多いのはもちろん、視聴時間も長くなる特徴があります。さまざまな年代のユーザーが視聴する時間のため、幅広いターゲットオーディエンスにアプローチしたい場合に最適です。
一方でTikTokへの投稿も多くなるため、他の投稿と差別化をして視聴者の興味を引く投稿をすることが大切です。
TikTokでバズる時間2:平日夕方16~19時(ゴールデンタイム)
平日の夕方16〜19時は、中高生の下校や社会人の退社時間が集中する時間帯で、電車やバスでの移動中に視聴する人が多くなります。また学校や仕事などが終わったタイミングであることから、時間に縛られずに朝と比べてゆっくりと動画を視聴してもらえます。
利用者数が最も多い10代〜20代の視聴者が多いことから、この時間帯は「ゴールデンタイム」ともいわれます。特に、高校生や大学生などは、友人と一緒に動画を楽しんだりシェアしあったりすることも多いため、この時間の投稿はよりバズりやすいといえるでしょう。
しかし、この時間帯は20~25時と同様にTikTokへの投稿が増え、競合が多くなるタイミングでもあります。この時間帯を狙うのであれば、若年層を意識した印象に残る投稿を心がける必要があるでしょう。
TikTokでバズる時間3:平日昼12~15時
平日の昼12〜15時は社会人・学生ともに昼休憩の時間帯です。習慣的にスマートフォンを触る人も多く、TikTokの視聴者数も上昇します。また、主婦が家事を終えて一段落つく時間帯にも該当するため、幅広い層に対してコンテンツが拡散されやすい特徴があります。
TikTokでバズる時間4:平日朝7~9時
平日の朝7〜9時は通勤・通学の時間帯で、移動中にTikTokを視聴する学生・社会人が多いです。そして、視聴者の多さとは対照的に、投稿が少ない時間帯でもあります。競合が少ないためおすすめに表示されやすく、バズる可能性が十分にあります。
また朝にバズった投稿は昼頃におすすめ表示されやすい傾向があるため、時間が経ってからバズるきっかけになるかもしれません。
TikTokでバズる時間帯(土日祝)
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TikTokで土日祝日にバズる時間帯は主に2つあり、具体的には下記の通りです。
なぜこの時間帯にバズりやすいのか、みていきましょう。
TikTokでバズる時間5:土日祝日昼12~16時
学校や仕事が休みであることが多いため、平日に比べ1日のスタートが遅くなる人も少なくなく、午前中よりも昼以降の視聴者が多くなります。また、仕事や学校がある人も昼休憩に入る時間となるため、より多くのユーザーにリーチできます。
視聴者数・視聴時間のいずれも高くなる傾向があるため、認知度向上やブランディングを図るうえで外せない時間帯です。
TikTokでバズる時間6:土日祝日夜20~25時
土日祝日も、就寝前はバズる時間帯になっています。特に翌日が休みの場合は、就寝時間を気にしなくても良いため、平日に比べて視聴者が増える傾向があります。
日曜日の場合は、翌日に仕事や学校がある人が多いため、翌日が休みの場合より視聴者数は減少します。
TikTokでバズる曜日
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TikTokでバズりやすい曜日は金曜日と土曜日で、特に昼の時間帯が狙い目です。翌日が休みの社会人や学生が最も多い曜日で、時間的・精神的に余裕が生まれるためゆっくりしながらTikTokを楽しむ人が多く、視聴時間が増える傾向にあります。
さらに、週末はTikTok企業アカウントの投稿が少なくなることも多いため、金曜日にバズった投稿は、他の投稿に埋もれることなくそのまま週末になっても再生回数や「いいね」を増やすことができます。昼の時間帯にエンゲージメント率が高まれば夕方や就寝前の時間帯でもおすすめ表示され、週末にかけてバズり続ける可能性があります。
TikTokでバズりにくい曜日
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TikTokでバズりにくい曜日は月曜日と水曜日です。週初めと週の半ばに該当し、時間・精神面の両方で余裕がないことが影響しているでしょう。
他の曜日より「いいね」やコメントなどの反応が少ない傾向にありますが、同時に、視聴者が少ないことから投稿も減ります。競合が少なくなる点をメリットと捉え、昼の時間帯など習慣的に視聴する人の多そうな時間帯に投稿するなど工夫することで、バズりやすい曜日にもなりえます。
ターゲット層・コンテンツに合わせた投稿時間の見つけ方
TikTokでターゲット層やコンテンツに合わせた投稿時間を見つけるには、TikTokのインサイト機能の活用が効果的です。
以下の手順でベストな投稿時間を見つけることができます。
1. クリエイターツールからインサイトを確認する
TikTokクリエイターツールを使用することで、さまざまな指標(インサイト)を確認できます。
- 画面下部のプロフィールをタップする。
- 画面上部のメニューボタンをタップして、TikTok Studioを選択する。
- [インサイト]をタップする。
クリエイターツールのインサイトでは、動画の合計視聴数や、フォロワーや「いいね」の実際の数、視聴者の年齢や性別だけでなく、自分の動画と似た動画、人気急上昇中の動画なども見ることもできます。このツールは、以下の3つのカテゴリーに分かれています。
- 概要:動画の視聴数やプロフィールの表示回数、「いいね」やコメントの数、シェアされた数などが確認できます。
- コンテンツ:各動画のインサイトのほか、総視聴数、合計「いいね」数、コメント数、シェア数、平均視聴時間などが確認できます。
- フォロワー:フォロワーがTikTokで最もアクティブになる曜日や時間帯、視聴者の居住地などが確認できます。
2. 「フォロワー」タブの「もっともアクティブな時間帯」を確認する
「フォロワー」タブのページ下部にある「もっともアクティブな時間帯」をチェックすると、自分のフォロワーがTikTokにアクセスしている時間帯を把握できます。1週間の情報が載っているため、何曜日の何時頃にフォロワーがアクティブになるかを知ることができます。フォロワーがアクティブになる時間帯に投稿をすれば、動画の再生回数や「いいね」を伸ばし、おすすめに表示される可能性を高くすることができます。
3. 「コンテンツ」タブでTikTok投稿ごとのアクティビティを分析する
「コンテンツ」タブから、投稿した動画ごとのアクティビティを分析することができます。このページでは、動画ごとの再生回数や最後まで視聴した人の割合などを確認できるため、投稿したコンテンツの中で人気のある動画を知ることができます。フォロワーがアクティブになる時間帯の情報と照らし合わせることで、どの時間帯に動画を投稿すべきかを明確に予測できるでしょう。
インサイト機能で得たデータと分析結果をもとに、TikTok動画を投稿する時間帯や曜日のスケジュールを立てましょう。一方で、ユーザーの行動は流動的なため、スケジュールは随時更新する必要があります。日常的にこれらのデータを確認・分析し、必要に応じて投稿スケジュールを最適化することで、安定した再生回数の獲得を目指せます。
また、TikTokについている予約投稿機能を活用することで、リアルタイムで動画投稿ができない場合にもスケジュールに合わせた投稿が可能です。ただし、予約投稿機能はTikTokビジネスアカウントのブラウザ版でのみ利用できる機能のため注意しましょう。
TikTokアカウントを使用し始めたばかり、あるいは投稿した動画の数が少ない場合には、インサイト機能で十分なデータを得られない可能性があります。その場合には、前述のバズる時間帯・曜日のほか、TikTokのユーザー統計データも参考にしてください。
TikTok動画のエンゲージメント率を高める方法
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バズる時間帯を狙ってTikTok動画を投稿しているのに再生回数や「いいね」の数が伸び悩む、フォロワーの増加につながらない場合は、下記で紹介する項目を手掛かりに自身の動画を見直してみてください。
1. 動画フル視聴率を意識した長さにする
現在のTikTokでは、最大で10分の動画を投稿することができます(2025年2月時点)。しかし、TikTokユーザーは15秒程度の動画を好む傾向があり、TikTokでは動画フル視聴率が高いとおすすめに表示されやすくなっているため、最後まで見てもらえる長さを意識して動画を作成してみてください。
しかし、3分〜10分のロング動画がバズることもあります。情報量の多い投稿(ランキング・お役立ち情報など)の場合には、60秒〜3分の長さでも良いでしょう。ただしその場合は、視聴者が飽きずに最後まで視聴できるような工夫が欠かせません。
2. 一貫性のある投稿頻度を心がける
投稿時間や頻度に一貫性を持たせることで、アルゴリズムに自分がアクティブな動画クリエイターであることを示せます。また、フォロワーには常に新しいコンテンツを提供してくれるアカウントとして認識されるようになり、継続的に興味を引くことができます。
しかし、投稿頻度を意識しすぎて動画の質が下がらないよう、2日に1回程度の投稿を目指すと良いでしょう。
3. トレンドを反映した投稿にする
TikTokは流行を反映した動画が人気となる傾向にあるため、世の中の流行りや風潮を投稿に取り入れると、エンゲージメント率が高まりやすくなります。トレンドを把握するには、以下の方法がおすすめです。
おすすめや人気急上昇中の動画を確認する
クリエイターツールのトップページ下部には、おすすめの動画や人気急上昇中の動画が表示されます。こうした動画をチェックすることで、流行りを知ることができます。
適切なハッシュタグを活用する
ハッシュタグをつけると、検索結果に表示される、おすすめの動画に出やすくなるなどのメリットがあります。しかし、多すぎるハッシュタグはかえって「いいね」や保存の数を減らしてしまうともいわれています。そのため、トレンドを踏まえたハッシュタグを3個〜5個に厳選してつけると良いでしょう。
また、ニッチなハッシュタグも入れると特定のターゲットにリーチしやすくなるのでおすすめです。
トレンドの楽曲を使う
TikTokで流行っている楽曲を確認して使用することで、おすすめに表示されやすくなるだけでなく、動画を最後まで視聴してもらえる効果も期待できます。TikTokで使用するサウンドは、動画作成時に楽曲を選ぶサウンドライブラリや、TikTokクリエイティブセンターで探すことができます。
人気クリエイターをフォローする
TikTok上では、人気クリエイターの投稿をきっかけに楽曲やハッシュタグがトレンドになることは珍しくありません。TikTokで人気のクリエイターをフォローすることで、今後流行する可能性のあるトレンドキーワードや楽曲を知ることができます。
フォロワーの動画をチェックする
フォロワーの動画をチェックすることで、フォロワーがどのようなトレンドに興味関心を持っているのかを知ることができます。自分のフォロワーがリポストや「いいね」をしている動画にはどのような特徴があるのか、またフォロワーが使用するキーワードや楽曲などをチェックしましょう。
TikTokのトレンドは変化のスピードが速いことで知られています。常に最新の情報をチェックし、話題を投稿動画に取り入れ、流行に乗り遅れないようにしましょう。
4. 視聴者とのつながりを増やす
TikTokのエンゲージメント率は、「いいね」数・保存数・コメント数・シェア数・フォロワー数など視聴者のアクションに大きな影響を受けます。そのため、視聴者とのつながりを増やすためにぜひ下記を実践してみてください。
- コメントに随時返信する。
- 動画内で、視聴者に意見や質問の回答を求める。
- 「動画で返信」機能を用いて交流を図る。
- フォロワーを巻き込んで動画作成する(フォロワーから動画テーマを募り、実際に作成するなど)。
まとめ
TikTokで平日にバズる時間帯は、20~25時、16~19時、12~15時、7~9時の4つとなっています。一方、土日祝日の場合は昼12〜16時と夜20〜25時の時間帯がバズりやすいといわれています。曜日別では、金曜日や土曜日など、翌日が休みであるときに特に投稿が伸びやすくなります。TikTokでバズりを狙う場合は、時間帯や曜日を意識して投稿を行うと良いでしょう。
なお、TikTok動画をバズらせるためにはエンゲージメント率を高めることが必要不可欠です。バズる時間帯に投稿をしても思うように人気が出ない場合は、投稿の長さや投稿内容を改善し、より効果的なTikTok投稿を目指しましょう。
また、TikTokでShopifyストアの認知度を高めるために活用できるShopifyアプリもあります。ECサイトで販売する商品を簡単にTikTokで宣伝できるため、これからネットショップ開設を予定している人はぜひShopifyの利用を検討してみてください。
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よくある質問
TikTokでバズりやすい時間帯は?
TikTokでバズりやすい時間帯は主に4つあり、バズりやすい時間から順に、20~25時、16~19時、12~15時、7~9時となっています。TikTok動画は登下校、出勤中や帰宅中、昼休憩、そして就寝前のタイミングで視聴されることが多く、この時間帯を狙って投稿することで、フォロワー数や「いいね」の数を伸ばしやすくなります。
TikTokでバズる曜日は?
TikTokでバズりやすい曜日は、金曜日と土曜日です。翌日が休みのため、TikTokを視聴するユーザーの数も視聴時間も増える傾向があります。逆に月曜日と水曜日はアクティブユーザーが少なく、バズりにくい曜日とされます。
TikTokでターゲット層に合わせた投稿時間帯を知る方法は?
TikTokのインサイト機能を通して、ターゲット層がTikTokをよく閲覧している時間を分析することで、投稿時間帯を知ることができます。インサイト機能の「フォロワー」タブにある「もっともアクティブな時間帯」や、「コンテンツ」タブにある各投稿のアクティビティを確認します。さらに、ターゲット層が頻繁に視聴して「いいね」やコメントなどのエンゲージメントの多い時間帯を割り出してください。
バズる時間帯に投稿しても人気が出ない場合は?
エンゲージメント率を高めるために、改めて以下の内容を見直してみてください。
- 動画フル視聴率を意識した動画の長さにする
- 一貫性のある投稿頻度を心がける
- トレンドを反映した投稿にする
- 視聴者とのつながりを増やす
文:Ryutaro Yamauchi